障害福祉事業の「訪問支援特別加算」とは?適用条件と注意点を解説!

「訪問支援特別加算」の概要

「訪問支援特別加算」は、障害福祉サービスの利用が一時的に途切れた利用者を対象に、居宅訪問を通じて生活の安定をサポートする制度です。

連続5日以上サービスを利用しなかった場合、個別支援計画に基づき従業員が訪問し、利用再開を促します。この制度は、障害福祉サービスが利用者の日常生活を安定させるために必要不可欠な取り組みの一つといえます。

所要時間単位/回
(1)1時間未満187単位
(2)1時間以上280単位

対象サービス

算定要件など

※詳細は報酬告示と留意事項を参照ください。

報酬告示と留意事項

報酬告示

※令和6年4月1日現在

所要時間単位/回
(1)1時間未満187単位
(2)1時間以上280単位

継続して生活介護を利用する利用者について、連続した5日間、当該指定生活介護等の利用がなかった場合において、生活介護事業所等に置くべき従業者のうちいずれかの職種の者(以下「生活介護従業者」)が、生活介護計画等に基づきあらかじめ当該利用者の同意を得て、当該利用者の居宅を訪問して生活介護等の利用に係る相談援助等を行った場合に、1月につき2回を限度として、生活介護計画等に位置付けられた内容の指定生活介護等を行うのに要する標準的な時間で所定単位数を算定する。

参考:厚生労働省告示第523号

留意事項

報酬告示第6の6の訪問支援特別加算については、指定生活介護等の利用により、利用者の安定的な日常生活を確保する観点から、概ね3ヶ月以上継続的に当該指定生活介護等を利用していた者が、最後に当該指定生活介護等を利用した日から中5日間以上連続して当該指定生活介護等の利用がなかった場合に、あらかじめ利用者の同意を得た上で、当該利用者の居宅を訪問し、家族等との連絡調整、引き続き指定生活介護等を利用するための働きかけ、当該利用者に係る生活介護計画の見直し等の支援を行った場合に、1回の訪問に要した時間に応じ、算定するものであること。

なお、この場合の「5日間」とは、当該利用者に係る利用予定日にかかわらず、開所日数で5日間をいうものであることに留意すること。

なお、所要時間については、実際に要した時間により算定されるのではなく、生活介護計画に基づいて行われるべき指定生活介護等に要する時間に基づき算定されるものであること。

また、この加算を1月に2回算定する場合については、この加算の算定後又は指定生活介護等の利用後、再度5日間以上連続して指定生活介護等の利用がなかった場合にのみ対象となるものであること。

就労移行・就労継続についての追加事項

ただし、通常の事業所に雇用されている利用者であって、労働時間の延長又は休職からの復職の際に就労に必要な知識及び能力の向上のための支援を一時的に必要とするものについては、連続した5日間、就労継続支援B型の利用がなくても居宅訪問して相談援助を行う必要性が低い場合も考えられることを踏まえ、居宅訪問して相談援助を行うことの必要性を市町村が確認で
きるよう
、相談援助に当たって当該利用者の状況、相談援助の内容等を記録しておくこと。

参考:障発第1031001号

Q&A

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まとめ

「訪問支援特別加算」は、障害福祉サービスを安定して利用するための重要な仕組みです。この加算制度は、利用が一時的に中断しても支援を継続できるよう、事業所が利用者や家族を訪問して対応することを目的としています。

利用対象者の条件や算定方法には細かな要件がありますが、これを正しく理解し運用することで、利用者の生活の質を向上させることが可能です。

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